【新NISAの落とし穴】高配当株は非効率？トータルリターンでオルカンに勝てない理由

皆さん、こんにちは！コバ夫婦です。

新NISAが始まり、「成長投資枠で何を買おうかな？」とワクワクしている方も多いのではないでしょうか。特に、「配当金を死ぬまで非課税でもらい続ける」という響きは、まるでお金のなる木を手に入れたようで、非常に魅力的に映りますよね。

しかし、結論からズバッと言います。

僕は、新NISAで高配当株への集中投資は絶対にやりません。

今回は、なぜ人気の米国高配当株ETF「VYM」ではなく、「オルカン（全世界株式）」などのインデックス投資一択なのか？ その圧倒的な根拠を徹底解説します。

---

↓良ければ応援クリックお願いします！

---

投資の基本：配当が出ると株価は「理論上」下がる

まず、投資の基本に立ち返ってみましょう。株式投資の「トータルリターン」は、以下の数式で表されます。

ここで多くの人が見落としがちなのが、「配当を出した分だけ、企業の価値（株価）は下がる」という構造的な弱点です。

 ・権利落ち日の影響： 配当をもらう権利が確定した直後、株価は配当額相当分だけ下落する傾向があります。

 ・成長機会の損失： 本来、企業が次の成長（設備投資や研究開発）に使うはずのお金を株主に配ってしまうため、長期的な株価の伸びが鈍くなりやすいのです。

「配当をもらって嬉しい！」の裏側で、株価の成長という大きな利益を逃している可能性があることを忘れてはいけません。

VYM vs S&P500：長期データが示す残酷な真実

人気の米国高配当ETF「VYM」を例に見てみましょう。

VYMは金融やヘルスケアなど、安定したセクターが中心で根強い人気がありますが、市場平均（S&P500）と比較するとその差は歴然です。

比較項目	VYM (高配当ETF)	S&P500 (市場平均)
主な構成セクター	金融、ヘルスケア、生活必需品	情報技術（ハイテク）、通信、金融
成長性	低〜中	高い
GAFA等の比率	低い	高い

長期チャートで「VYM ÷ S&P500」の推移を見ると、右肩下がりになっていることがわかります。これは、VYMが長期的に市場平均に負け続けていることを意味します。

その最大の理由は、AppleやMicrosoft、NVIDIAといった、配当をあまり出さずに成長へ投資する「情報技術セクター」の恩恵を十分に受けられないからです。

新NISAの正解は「非課税での再投資」

新NISAの最大の武器は、非課税期間が「恒久化」されたことです。このメリットを最大化するには、「複利の力」をフル活用するのが鉄則です。

 ・高配当株の場合： 配当金を受け取るたびに、本来なら資産として膨らむはずのエネルギーを外に出してしまいます。

 ・インデックス投資（オルカン等）の場合： ファンド内で自動的に再投資されるため、税金を引かれることなく雪だるま式に資産が増えていきます。

資産を効率的に増やしたいなら、受け取った配当で贅沢をするよりも、「非課税で再投資し続けること」が圧倒的に有利なのです。

「不労所得で生活」よりも「4%ルール」が合理的

「リタイア後に配当金で暮らしたい」という夢を持つ方も多いでしょう。しかし、出口戦略としても僕は別の方法を提案します。

・コバ夫婦が考える「最も合理的な出口戦略」

・若いうちはオルカン等で資産を最大化させる（複利フル活用）。

・引退後は、膨らんだ資産を年4%ずつ定率で取り崩す。

この戦略（4%ルール）の方が、株価の成長力を最後まで享受できるため、資産が底をつくリスクを抑えつつ、結果として高配当株よりも大きな金額を手にできる可能性が高いのです。

まとめ：資産を増やしたいなら「インデックス一択」

新NISAの成長投資枠で高配当株を選ぶのは、トータルリターンを追求する上では合理的ではありません。

 ・高配当株は市場平均（S&P500やオルカン）に勝てないことが多い。

 ・配当を出す分、株価の成長が犠牲になる。

 ・複利の恩恵を最大化するには、再投資型のインデックス一択。

「不労所得」という言葉の響きは甘美ですが、数字は嘘をつきません。もしあなたが「純粋に資産を増やしたい」と願うなら、迷わず低コストのインデックスファンドを選びましょう。

今回の記事が、皆さんの新NISA戦略を考えるきっかけになれば嬉しいです！

資産を増やすなら：オススメのポイ活サイト

お読み頂きありがとうございました。

応援クリックをして頂けると記事を更新する励みになります。